言論マッププロジェクト

東北大学 乾・岡崎研究室

2012年9月5日

English

言論マップ生成課題:着目言論を論理空間に位置づける

ウェブ上には大量のテキスト情報が存在し、そこでは様々なトピックに関して多角的な意見が述べられている。 情報検索技術の発展により、あるトピックに関連する文書集合を容易に入手できるようになった。 しかしながら、これらの文書に記述されている情報は、そのすべてが真実というわけではなく、不正確な記述、 偏りのある意見、陳腐化した情報などが混在している可能性が非常に高い。 そのため、あるトピックに対する言論の集合を俯瞰するためには、ユーザは、個々の言論の信憑性や有効性を 適切に判断する作業を繰り返すことを強いられる。 しかし、限られた時間で各言論の信憑性を判断し、言論間の構造を把握することは容易ではない。 これらの作業の実行に関してユーザを支援するシステムが必要である。

このような背景により我々は、ユーザが着目したある言明に関するトピックの文書集合から、そのトピックに対する多種多様な言明を抽出し、 それらの間の意味的関係を解析して、俯瞰図をユーザに提供することを目的とした、言論マップ生成課題に取り組んでいる。 ユーザが種々の言明を俯瞰的に概観するためには、文書集合から抽出された言明を単に羅列するのではなく、 それぞれの言明を区別、整理して提示することが必要である。 着目すべきは、ユーザが着目した言明の信憑性判断のために必要となる情報である。 ユーザの着目した言明が「うがいは風邪予防に効果的か?」であると仮定した場合の言論マップの例を示す。

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受賞・プレスリリース

外部発表

謝辞

本プロジェクトは現在、以下の支援を受けています。 また、これまでに以下の支援を受けました。 各関係組織・制度に感謝いたします。