折田 奈甫(おりた なほ)

PhD(言語学)助教

東北大学大学院情報科学研究科

データ科学国際共同大学院(平成29年度開校予定)

乾・岡崎研究室(兼担)

E-mail: naho(at)ecei.tohoku.ac.jp

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略歴

  • 2016年10月〜現在 東北大学大学院情報科学研究科 データ科学国際共同大学院(平成29年度開校予定)助教
  • 2015年9月〜2016年9月 東北大学大学院情報科学研究科 特任助教
  • 2010-2015年 米国メリーランド大学言語学科 PhD program(言語学博士)
  • 2007-2009年 神戸松蔭女子学院大学文学研究科英語学専攻(英語学修士)

研究

  • 計算心理言語学 人が言葉を理解したり話したりする時に頭の中でどのような処理が行われているのでしょうか。子どもはノイズが多く疎なデータからどのようにして抽象的な言語知識を獲得するのでしょうか。このような心理言語学的問題の根底にある計算論的原理の解明を目標としています。人間の心の中の言語プロセスについて計算機モデルを用いて仮説を立て検証します。
  • 長期的目標 近年のデータ革命により実験室では得られない性質・規模のデータが入手可能です。内省により得られるデータや制御された実験で得られるデータだけでなく、質やスケールの異なるデータに対して予測検証できるモデルを構築し、自然言語処理などの工学分野との架け橋となる研究を目指しています。

現在の研究テーマ

  • 話者の言葉や語順の選択を予測する語用論的談話モデル 話者がどのような情報や制約に基づいて言葉や語順の選択をするのかに興味があります。談話レベルの様々な情報を定量化し、語用論的制約を確率モデルとして表現することで、言語産出のメカニズムを検証します。またこれらの現象に共通する談話モデルを提案することが最終的な目標です。
  • 言葉の獲得における「わかりやすい」学習事例の解明 これまでの発達心理学の研究では、子どもは多くの事例から言葉と意味の関係を学習するのではなく、起こるのは稀でも「わかりやすい」事例から言葉の学習を行うことが提案されています。しかしこの「わかりやすい」学習事例が一体どういうものなのかはまだよくわかっていません。そこで言語情報と非言語情報の特徴を定量的に抽出し、この「わかりやすい学習事例」を形式化します。これにより言葉の獲得に有用な学習事例を定量的に予測し、その特徴や性質を明らかにすることを目指します。

査読あり論文

学会発表

  • Naho Orita, H. Ono, N. Feldman, and J. Lidz (2014). A conservative interpretation of the reflexive zibun by Japanese children. 39th Annual Boston University Conference on Language Development (BUCLD). [PosterManuscript]
  • Rachel Dudley, Naho Orita, Morgan Moyer, Valentine Hacquard, and Jeff Lidz (2013). Factivity in three-year-olds' understanding of “know” and “think”. 38th Annual Boston University Conference on Language Development (BUCLD).
  • Rachel Dudley, Naho Orita, Morgan Moyer, Valentine Hacquard, and Jeff Lidz (2013). Three year olds' understanding of know and think. 49th Annual Meeting of the Chicago Linguistic Society (CLS).
  • Jeff Lidz, Akira Omaki, Naho Orita (2012). Input in the lab causes 15-month-olds to learn an English non-adjacent dependency. 37th Annual Boston University Conference on Language Development (BUCLD).
  • Naho Orita, Naomi Feldman, Jeff Lidz (2012). Simulation of pronoun acquisition. Mid-Atlantic Student Colloquium on Speech, Language and Learning.
  • Naho Orita (2011). Ewe children's understanding of the complements of want, say and think. 42th Annual Conference on African Linguistics.
  • 西垣内泰介,折田奈甫 (2008).エヴェ語のロゴフォリック代名詞―視点投射とコントロール―.日本言語学会第137回大会.

招聘発表

  • 折田奈甫 (2016). 理性的発話行為モデルチュートリアル. 関西心理言語学研究会.
  • Naho Orita (2015). "Computational modeling of how speakers and learners use discourse information 
(with some Bayesian introduction)". Symposium on Language Acquisition at the Intersection of Theoretical, Experimental, and Computational Approaches. (津田塾大学)
  • 折田奈甫 (2015).「話者の指示表現選択の確率モデル」.日本認知科学会サマースクール.(箱根)
  • 折田奈甫 (2014).「言語算出と言語獲得における談話情報の役割」.Advanced Machine Learning Colloquium vol.18.(立命館大学)

外部資金獲得状況

  • 2016年 科研費 研究活動スタート支援

講義

  • 2016年 2学期: 計算心理言語学入門(2週)
  • 2016年 2学期: ビッグデータスキルアップ演習