日本語言明間意味的関係コーパス Version 1.0
本研究グループでは現在,「言論マップ生成課題」[1] に取り組んでいます.
言論マップとはあるクエリ文に関する文をWebから検索した後,それぞれの文の間での意味的関係を
認識し,大きく同意と対立,根拠に分別した後,ユーザに提示するためにマップ化するものです.
言論マップ生成のために必要なのは対象の言明(詳細は配布コーパスアーカイブ中の論文を参照)間の
意味的関係認識を行うことです.
言明間意味的関係コーパスは言論マップ生成課題[1]のために整備したコーパスであり,言論マップ生成課題に
おいて必要と考えられる意味的関係を定義し,それらの関係を有する言明ペアのインスタンスの集合で構成されています.
我々はこのコーパスの構築にあたり,その仕様[2],構築法[3,4]についてそれぞれ論文で公表しています.
技術的・専門的にな内容に関してはまず,それらの論文をお読みください.
入手方法
本コーパスは,ダウンロードによる配布をしていません.窓口担当者にメールにて連絡を頂き,返信メールの添付ファイルにて入手していただくことになります. 入手希望者は窓口担当である東北大学の水野(junta-m (at) ecei (dot) tohoku (dot) ac (dot) jp: (at)は@,(dot)は.にそれぞれ変換)へ,メールにて連絡をください.
言明間意味的関係の定義について
本コーパスで利用している言明間の意味的関係の定義は言明間意味的関係仕様書 ver 1.0 (2009/7/22)にすべて記載されています.
参考文献
- Koji Murakami, Eric Nichols, Suguru Matsuyoshi, Asuka Sumida, Shouko Masuda, Kentaro Inui, and Yuji Matsumoto.
Statement map: Assisting information credibility analysis by visualizing arguments.
In Proc. of the 3rd ACM Workshop on Information Credibility on the Web (WICOW 2009), pp. 43–50, 2009.
- 村上浩司, 増田祥子, 松吉俊, 乾健太郎, 松本裕治, ”言明間の意味的関係の体系化とコーパス構築,”
言語処理学会第15回年次大会(NLP2009), pp.602-605, 2009
- 村上浩司, 増田祥子, 松吉俊, Eric Nichols, 乾健太郎, 松本裕治,電子情報通信学会 言語理解とコミュニケーション研究会,
”複数文書から抽出した言明間の意味的関係の整理と関係付与, pp.31-36, 2009
- Koji Murakami, Shouko Masuda, Suguru Matsuyoshi, Eric Nichols, Kentaro Inui and Yuji Matsumoto,
"Annotating Semantic Relations Combining Facts and Opinions, "
The Third Linguistic Annotation Workshop (The LAW III), pp.150-153, 2009